今日、この日に思うこと
3月11日(金)、11年前の今日と同じカレンダー。
11年前のこの時間、ろうそくの灯りだけで、残り僅かな携帯の電源で知り合いに連絡を取ったり、明日どうするか家族で話し合っていたことを思い出します。眠れない夜を過ごしました。
余震が続き不安もあったけど、それでもなぜか 妙に落ち着いていて、「なんとかなる」「なんとかする」という気持ちでいました。
自分でできることは限られているからこそ、できることを最大限の力でやり切った1週間だった。その後、徐々にライフラインが復旧してくると、だんだん現実の世界に戻り、いかに日常生活を取り戻していくか。クリニックの 再開をどうするか、スタッフと一緒に考えて前を向いていたな。電気が戻って、初めてテレビをつけた時が原発の爆発で、これは大変と思いながらも、今できることだけを考えていました。
そして、地域の方にたくさん助けられました。コンビニの店長さんは、捨ててしまうだけだから、入院患者さんのためにと店頭のおにぎりやパンを全て持たせてくれました。もちろん後でお礼に伺いました。ガソリンスタンドの店員さんは、通勤できないと医療機関が動かないとスタッフにガソリンを快く分けてくれました。本当に、皆さんのおかげで過ごすことができたこと、感謝しても感謝しきれないくらいです。
この体験があったからこそ考えたり、感じられたことは、私の人生に大きな影響を与えてくれたと思います。
今、ここに存在していることに感謝しながら、私と関わる全ての人に愛をもって接していきたいと改めて思います。
大丈夫。等身大のあなたのままで、素直な気持ちで愛を届けよう。
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